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日本で23年続いていることについて②

そんな、誠心誠意本気度がそれほど高くない感じで取り組んでいました。ですが、90年代中頃には徐々に注文数が増えていき、真剣に取り組まなければならない状況になってきました。いま思えば本当に恥ずかしい。外圧によってやっと目が覚めたというような呑気なサラリーマンでした。

当時の流通は問屋・地域代理店経由での販売としていました。会社は商社。企業特性上、時代的にも問屋に一括卸販売をするという流通政策でした。そのため、今思い返せば、まだまだ本来のマーケティングには至っていない自分でした。僕がマーケティングに目覚めたのもこの頃だったと記憶しています。それはまた別の機会に書き記したいと思います。また、当時営業をしていて問屋、小売店には「在庫を持たないこと=ズルい」と散々非難を浴びての営業活動をしていたことも思い出しました。商社・マーケターに気付き、自分のキャリアパスを含めてこれからのビジネス軸をどうしていくのか、そんな自身の起点になった時期でもありました。これもまた別のタイトルで書いていきたいと思います。

さて、本論に戻って、当時SENSIの日本での代理店は関東、中部・関西圏、九州エリアの3代理店。この中の九州エリア福岡の代理店の受注が急速に伸びていきました。先の通り、マーケティングにはおぼつかないので、その先、実際の小売店がどこで、更に最終購入者であるお客様がどのような人であるのかなどは、調べるまでに至っていません。そんな「ごっつあん受注」ラッキーオーダーを受けつつもその代理店から苦情が頻繁にあるようになりました。いま思い返せば当たり前です。

発注は成長しているものの何の対処、バックアップもしていない、輸入して卸して、はい、ありがとうございます、です。そしてバックアップどころか問題が噴出し始めていました。

その問題であり苦情とは「並行輸入」。並行輸入とは、正規輸入代理店経由ではない輸入。正規と比べれば広告宣伝費や期中分の在庫負担も無いため、安価で卸ができる。更に前述した通り、当時の会社ではセールスエージェント経由。彼らのコミッションも上乗せされるため、どうしてもコスト増になってしまう構造。そこをついてのこと。

それから、呑気な営業活動をしていたツケが周り、並行輸入品が安価で入り「正規品」を脅かしていました。
尊厳のために言いますが、日本では決して非合法ではなく、また薄利で輸入するためリスクが無い訳ではありません。最終購入者であるお客様にとっては安く買える。決して偽物では無いのでお客様にとっては好都合ではあります。

とはいえ、正規輸入代理店の立場としては、憎き相手。合法的であり自由経済、正面から「やめてください」とも言えない。
福岡の代理店からはなんとかしろ、と頻繁に苦情が入る始末。
正規輸入品は並行輸入品に比べて高額なので、小売店も鞍替えしはじめ納品した商品の販売(出荷)が鈍くなってきている。

呑気に構えていた立場から一転、大きな課題に立ち向かわざる負えない立場になりました。

*写真は初めてイタリアSENSI社を訪問した2003年9月。まさに初対面でホテルに迎えに来てくれた際のショット。